明治以来、日本は西洋文化に傾倒してきましたが、それは自らのアイデンティティーへの渇望をもたらしました。かつて、活性化と称して地域を地盤とした太鼓グループが各地に生まれました。そうした動きも、自国が誇れる文化への欲求のあらわれではないでしょうか。

　そして、グループが飛躍的に増えてきたこの50年の中で、多くの団体は次の世代に受け継がれ、地域の中で新しい祭りを生み出しつつあります。和太鼓が個人的な趣味の範疇にとどまらず、こうした地域起こしと一体となって地域の人たちの応援を受けながら育成され、また地域活性にも貢献して行くという姿は、今後も続いてゆくでしょう。
　地域文化の活性化に必要なものは、お金でも建物でもなく、地域を愛する活力ある人間です。　　　　　　

まつり工房は、そのような人間の育成を通して、地域とともに文化の活性化を目指しています。